我が家にADSLがやってきた/事務所にADSLモデムがやってきた

・もともとISDNでインターネット+LAN設備の事務所や一般家庭へADSLが到着してから
セットアップ完了までの手順を示します。ルータタイプのみ。

第一章.ADSLモデムの初期状態チェック(=動作確認、初期不良確認、説明書記載事項確認)
     注意:ここではADSLモデムと設定PCのみを接続して、他のPCとは接続されていない事を確認してください。

 1.準備、ISDNルータの電源を切り、本体・ケーブルその他の不要な物をかたしましょう。
 2.電話局からのLINEにスプリッタを接続、ISDNに繋いであった電話機/PBX側を接続し、
   電話回線動作確認をしましょう。
   携帯電話とかを持っていれば、そこに対して発信と受信をテストすると良いでしょう。
 3.スプリッタとADSLモデムを接続しましょう。電源を入れ、
   今までのLANをつなぎ換えましょう=HUB/SwitchまたはPCと接続してください。
 4.ADSLモデム出荷時のIPアドレス=4桁の数字が説明してあるページを探しましょう。
   例:192.168.1.1 とか 172.25.0.1 など
 5.設定を行うPCを1台決め、それ以外のPCはLANから外すか電源を抜いてください。
   そのPCのIPアドレスを上記のADSLモデムの最後の数字+1をセットしてください。
   win9x系では、コントロールパネル/ネットワーク/TCPIPとLANボードまたはLANカード/プロパティ/IPアドレス/自分で設定のところにセットして再起動
   win9x系のみですが、他のOSでも同様です。
 6.ADSLモデムの説明書に添って、インターネット・ブラウザで http://192.168.1.1/ などのページへ行きプロバイダとの接続設定を完了してください
   ここで注意することは、IDとパスワード,DHCPサーバサービス(大概の製品は出荷時にONになっています)の状態と台数が事業所内台数未満か
   接続が出来ない場合は接続を確認してください。画面が出てこないときは、IPアドレスセット間違え・未接続・http://のアドレス間違いです。
   自己IPアドレスの確認方法は、Win9x系では、ファイル名を指定して実行で winipcfg を、winNT/2000/XPでは、DOS窓で ipconfigを実行して
   ADSLと接続しているLANアダプタを指定して、IPアドレスがADSLモデム+1になっているかを確認してください。
 7.設定したPCからインターネットが使えるかをインターネットブラウザ・インターネットメーラー等で確認しましょう。
   ここで、見れない場合は、最初から見直しましょう、どこかで設定か確認が抜けているか、勘違いしています。
   それでも駄目なら、ADSLモデムを1度リセットして、ADSL説明書に書いてあるADSL設定を一切しないで、やり直すと繋がる場合があります。
   ADSLモデムの説明書が古くなっていて、接続プロトコルがADSLサービス会社側の現在設定と違ってしまった場合などです。
   その場合、説明書の通りでは何回やっても接続失敗になります。だたし、その後プロトコルなどで速度が上位のサービス選択が出来る場合も
   ありますので、詳しくは各社へ相談してみましょう。

第二章.ADSLモデムとLANの接続

 1.ここでは、第一章で切断したADSLモデムと設定用PCをLANに接続します。
   LAN設備のない場合はADSLモデムとHUB/Switchを接続し、設定PCを含むPCをHUB/Switchに接続しましょう、
   このとき、各ランプが点くのを確認しましょう。ランプはPCやHUB/Switchの電源が入っている事が必須条件です、念の為。
 2.今回がIPによるLAN構築が最初の場合、または、IPアドレスに依存した機器がない場合、でかつ、各PCのIPアドレスを
   ADSLモデム出荷時IPセグメント(=4桁目が異なるIPグループ、IPアドレスの計画を立てていない場合はお勧めです)
   で設定して構わない場合は@
   今までのIPアドレス体系(=セグメント)を守らないと大変な場合、または、IPアドレスに依存するプリンタ・プロッタ・サーバが既に
   設置済みでIPアドレスを各PCに再設定するのが非常に困難であることが予測される場合はA
 2−@.全PCを起動して、winipcfg等のツールで、ADSLモデムと繋がっているLANアダプタを指定後に「解放」→「書き換え/再取得」を行い
      本体のIPアドレス+2とか+3とか+4とかになれば、今までの通り使えます。
      ここで、IPアドレスを書き換えできない状態の場合、DHCPサーバからIPアドレスを取得する設定になっていませんので、
      win9x系では、コントロールパネル/ネットワーク/TCPIPとLANボードまたはLANカード/プロパティ/IPアドレス
      /DHCPサーバからIPアドレスを取得するをONにしましょう。
      最初に設定に使ったPCもこの設定にしておくと、今後の設定変更等で全部のPCが同じ設定のほうが何かと便利でしょう。
 2−A.ADSLモデムが来る前のLAN上で使用している全IPアドレスから空きIPアドレスを探すか、ISDNルータがもともと利用していた
      IPアドレスを流用する場合(この場合は同時使用時に別途IPアドレスを必要とします)
      空きIPアドレスの決め方ガイド、IPアドレスの4桁目はルールがあります、0から255がIPアドレスとして使用できます、
      そのうち0はセグメント論理グループ認識用ですので使用禁止です、255は論理セグメントを拡張したいときに使いますので
      機器に対して割り当ては禁止です。(IP体系を自己ルールで別解釈で自己責任内で使用するなら0と255も可能ではありますが)
      で、1から254が各機器に設定可能となります、そのうち1はADSLモデムやLAN内でのDHCPなどのサーバが便利でしょう
      そこで、DHCPサーバがDHCPクライアントへ配布するIPアドレスゾーン(例:2から16個などと設定するものが多い)を指定可能な
      場合は固定群は下の方(1はDHCP,2はサーバ,3はプリンタ,4はプロッタ)とDHCPクライアント群は上の方(100から16個)
      等とすれば良いのですが、DHCPサーバが、割り当て開始番号と配布数を設定できないものの場合は、DHCPサーバが1番で、
      他の固定IP機器は250から254あたりに割り付ける必要が出てきます、その理由は、長期に使用していない固定IP機器と同一
      番号を新PC(=DHCPクライアント)に割り付けてしまう場合があるからです。このあたりをきちんと動作を確認したり逃げたりしないと
      設備状態が少し変化するたびにIPの割り付け基本ルールの変更必須の壁にぶつかります。
      (ぼやき)最近はネットの基本知識と機器のスペックおよび動作の確認をせずに設計して、作業者への劣悪環境を提供する
           ネットワーク技術者を多く見かけます、いつも多大な時間と労力を無駄にしているのでガッカリしています。
           がんばってくださいね。少しずれたので、元に戻します。
      設定用PCのインターネット・ブラウザでADSLモデムのIPアドレスを変更し、ADSLモデムの電源を入れ直し、
      設定用PCもIPアドレスを元々のIPまたは、ADSLモデムのIPアドレスと同一セグメントり別番号に指定または、
      DHCPからの自動取得に切替にして、再起動(Win9xのみ必須。ドライバが??だから)
      ADSLモデムのIPアドレスが正しくセットされていれば、ここで終了です。
      もしISDNの時のIPアドレスと別のIPアドレスをADSLモデムに設定した場合で、PCなどの機器のうち、固定でIPアドレスを
      設定している(=非DHCPクライアント)の場合のみ、デフォルトゲートウェイ
      (日本語にすると、自己セグメント=LAN内に目的サーバが見つからないときに外に探しに行くのですが、そのときの依頼先。
      一言では、インターネット口。
      「デフォルト」は元々は意味があったのですが、今はルーティング技術が発達しているので、ほぼ形だけですね)
      設定を変更する必要があります、面倒とかNGの場合はDHCPクライアントにしてIPアドレスを自動取得すると
      インターネットに限り設定は簡単に終了します。
      ADSLモデムが来たせいで、IPアドレスの降り直しが必要と感じた場合は、
      残念ですが「頑張って再設計・再施工してね」とだけの応援メッセージまでです。

 付録.DHCPサーバサービス台数が事業所内台数未満の場合は、ADSL側の設定で変更可能な場合もありますので、変更してみましょう
     ただし一般のADSLモデムのみでの設定では、252台または253台が同時接続最大数です。
     また、一部のADSLでは台数を変更できない場合もあります。
     その場合は安全の為、特に、最初の設定に使ったPCをDHCPサーバからIPアドレスをもらう設定に戻しましょう。
     HUB/Switch接続等の確認は出来る限りランプが点くかを確認すると便利でしょう。
     これらの設定は、アナログダイアルアップからや、USBでPC単体の場合でも使える部分も含まれています。
     使わなくなったISDNルータ本体は片付けるのが一番ですが、
     HUB機能や別セグメントのネットワーク用のDHCPサーバやファイアウォール設定練習等には使えますが、ここでは省略します。
     MACの場合はもっと設定は簡単ですので、今回は省略します。Unix系では単体使用なら同様、サーバ系ではDHCP有無から考え直して設計しましょう。
     もし、たまたまISDNの時のIPアドレスが同一だったら、全PCの設定変更は不要です。
     逆に言うと、最初のPCを使ってADSLモデムのIP系設定をISDNと同じにするほうが早く確実な場合もあります。
     ADSLモデムに係わらず、インターネットのファイアウォール設定済みの場合が多いですが、その強度がまちまちです。

これを作った現在14年2月には、まだ自宅にはADSLは来ていません。

あるあるのホームページへ戻る