スイッチ・ハブとリピーター・ハブについて
by Switch HUB and Repeater HUB

Switch HUB を Repeater HUB の上位互換として勘違いして
ネットワークを設計後、お決まりの障害を起こしている
ケースがありましたので、レポートします。

各 HUB の機能を確認しますと以下のようになります。
Switch HUB :初めてのアドレスへの要求は同報=ブロードキャストして
      IPからMACアドレスの解決があった場合、メモリに置き
      次回からの同報を避ける。
      初めてのIPでもゲートウェイIPが付いていれば同報は避ける。
Repeater HUB :いつでも同報のみ

ぱっと見ると上位互換のようにも見えますが、負荷分散装置=ロードバランサ
の内LANにおいて、ゲートウェイを設定が正しい場合は良いが構築途中で一旦
クラスタシステム以外の機器にデフォルトゲートウェイを設定している場合等で、
かつ、監視の ping 等が定期的に走っている状態で、もし、LANケーブルを抜い
たり、LANアダプタを再起動したりすると、Repeater HUBなら元の状態のまま
再度復活しますが、Switch
HUBの場合はデフォルトゲートウェイ側に流れて
しまい、監視装置等からは ping
等が通らなくなります。
Switch HUBの電源を入れなおしが必要である事を運用マニュアルを追記しましょう。

Switch HUB の一部プログラムが組めるものや Repeater HUB 切り替えが
あるものは高額になり、市場から100MのRepeater
HUBが消えてしまって、
10/100LANアダプタの100側を使いたいのが心情なのでしょう。

もし、トラフィックが10MのRepeater HUBで十分なら、手間が少ないので
変えたほうが良いでしょう。

本来の運用時には正しくデフォルトゲートウェイを設定すると、
このような症状は出ません。
わからないなら、デフォルトゲートウェイは無し、または、
相手先を一箇所に設計してあて先とデフォルトゲートウェイを同じにするのも
良いでしょう

設計者が、HUBの機能を理解して、かつ、障害時の机上確認等の最低限の段取りをして、
認定者が、机上確認の過程をどの程度の知識と手順で行っているかを十分に監査した
設計書・運用手順書を作っていかないと、時間と設備の無駄が大きいです。

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